RNAプラザ 東百合丘

新百合ヶ丘・たまプラーザ地域の中間くらいに位置する学習塾の塾長ブログ

塾で宿題をやることの是非

しばしば見られた勘違いとして気になるテーマなので採り上げようと思います。

「学校で出された宿題を塾でやるのは無駄ではないか」

親御さんの中にもそういう意見の人がいるんですよね。

曰く宿題は1人でやれば良いのであって、塾では別の勉強をしろと。

端的に言えばその考え方は間違いなのですが、なぜ間違えてしまうかというとそれは宿題に対する解像度が低いからです。今RNAに通って下さるご家庭の中にはいないので良いのですが、過去にいなかったわけではありません。

 

大きく3タイプで分けて考えます。

まず、1つ目のタイプはそもそも1人で宿題をやりません。

家で済ますなんて考えられないタイプの子です。そういう子が宿題をやる場所として利用することに何らおかしいことはありません。平常点なり内申点なり、呼び方は学校によるのでともかくとして、せめて提出による点数が付くようになれば意味があるはずです。もちろん、勉強量としても当然違いが出ますね。

 

2つ目のタイプは丸写しタイプです。

提出はするものの、実が伴っていないわけですからそうした部分の実質化を図ることの価値はあるでしょう。このタイプ、親がその実態に気づいていないことが多いですね。本件に文句を言う親に有りがちなパターンです。

 

3つ目のタイプは出来るトコだけタイプ。

分かっているところは自分のチカラで解きますが、ちゃんとした見直しをするわけでもないのでケアレスミスが頻発します。また、知らないところや分からないところはそのままです。実力が上がるわけもありません。練習にはなるので(習得済み部分の)速度等は上がるかもしれませんが……

 

これらを解決する意味で活用する意識があるかという話ですし、そもそも該当するかどうかを本当に把握しているのか?という話も重要です。

更に、自分だけで取り組む場合に比べて充実したサポート下でやれるかどうかが宿題の能率や効率、絶対的な効果に差を付けるわけです。それら全てが完全に要らない子であれば元より塾は要らないでしょうから、なぜ通わせているんだということになります。鉄○会にでも行かせれば良いんじゃないでしょうか。

従って、必要かどうかではなく優先度で判断するのが正しいはずです。どうせやる宿題ならそれをきっちり実にするなり、宿題の中の要不要を判断してもらうなり、それらより優先すべき学習(予習復習、小テストや定期テスト等ですね)が存在する際に優先順位を判断したりドッキングしたりすることになります。

 

もちろん、宿題を塾でやることの意味がゼロではないわけではないけれど、別に必要性は見出だせない程度の子もいます。少なからずいます。だからマストではないわけですが「やってはいけない」と感じる人の問題が大きいというのが今回の主題です。

結局は人によるのですから、まずはよく把握することからではないでしょうか。

百戦危うからぬ立ち回りができたら良いですよね。