RNAプラザ 東百合丘

新百合ヶ丘・たまプラーザ地域の中間くらいに位置する学習塾の塾長ブログ

高校別世代毎東大合格数 1

今年の高校別大学合格実績も筑駒まで出たので、データとしては粗方揃ったといえるかと思います。

さて、しばらく前に6ヶ年平均を出したのですが、今度は趣向を変えて入学年(卒業年)ごとの東大合格数を見ていきます。計算的には2023現役合格数+2024浪人合格数といった形に統一します(2浪カウントなどは無視するものとします)

ここ10年分をグラフ化しました。

年度は入学年度で目盛りを振ったので、2017年が去年(2023)卒業、つまり今年浪人合格した世代です。

偏差値帯としては似通った東京の4校ですので、基本的には受験生を取り合う関係にあると考えられます。

色々手を加えて見やすくしても良いのですが、面倒臭いので文章だけで記します。

麻布は過去6年のトレンドとして唯一明確に下降しています。それでは(東大と人数をシーソーする)国公立医学部が増えたかといえばそうでもありません。むしろ、東大の下降に合わせて減少しているので最上位層自体が大幅に減少していることが読み取れます。

いわゆる80%偏差値はこの10年であまり変動なしですので、合格者の中で入学者の分布が変わったと見るのが妥当かもしれません。

人気自体はじわじわ上昇している武蔵も、偏差値として実際に大きく数字が動き始めるのはこのグラフの後の世代からになります。駒東や海城には長期的に見た大きな変動はなさそうですが、グラフの期間において海城は80%偏差値が大きく上昇しているので入学者の質は変動しているはずです。ちょっと謎です。国公立医学部での上昇が全部持って行っているのかもしれません。そう言えるくらいには、そっちは増えています。

 

次は筑駒、開成、聖光のセットを載せます。

この3校は長期的動きがあまりなくて、正直面白くないです。

ここ数年なんだかんだ話題になっていた聖光も、単年度の数と違って去年卒業の世代までは実は爆発的な増加ではなかったんです。ある意味ではそこが一番面白いところかもしれません。