半ば趣味で続けているデータ集めがあり、それを使って時々数字遊びをしています。
今回グラフに起こしたものは有名進学校の東大合格者数について、6カ年平均を算出したものです。単年度合格者数やその推移は様々なところで公開されていますし、それを使ってあれこれ語られていることは多いのですが、長期的なトレンドを見るにあたって6カ年平均を使った変化を出しているところは見た記憶がないなあ、と思っていました。
まあ、似たようなコンセプトのデータを出しているところはあったような気がします。
隔年現象などの影響を排して読み取ることが出来るなど、多少は付加価値のあるデータになると思います。
まずは1校目。
ある程度関心のある方なら年度や数字でどこのことか察しが付くと思います。
00年代は誤差の範囲でしたが10年代を通して好調だったと、ひと目で分かります。20年代に入って単年度では乱高下を繰り返していますが、長期トレンドでは存外堅調に上昇しているようですね。
続いて2校目。
こちらは対称的に00年代を通して下がり続け、10年代に入ってから20年代まで概ね安定しているようです。乱高下した分も、6カ年平均にしてみると一貫して減少傾向であったことが分かります。
緩やかで誤差の範囲ではありますが、どん底であったであろう頃と現在とがほぼ同じ数値です。この学校の今年辺りからの卒業生は入学時偏差値が急上昇を始めた世代になるので、どう変化していくかが気になります。
そして3校目。
この数字の規模感は1校しかないのでイニシャルにする意味もないのですが……
毎年のように何十人という単位で変動するので分かりにくいものでしたが、6カ年平均にすると微動だにしていないことが分かります。グラフの作成前に想像した変化と比べてもかなり安定した動きになっていて少し意外でした。ある意味ここが作ってみて一番大きな発見だったように思います。
今回載せたグラフは東大合格数だけを取り上げたものですので、毎年それなりの人数が合格するような学校でしか意味のあるものは作れません。
そのため一部の学校に限られますが、早慶や医学部など、別の対象を用いればまた違った学校も長期トレンドを見ることができると思います。
また、グラフ内の年度では2000年からにしていますが、元データは90年代から計算して6カ年平均を出しています。つまり、2000年の数値は1995~2000年の平均値ということです。
ほかにも入学年度ごとの結果であるとか、入学時偏差値の分布から見た割合計算などあれこれ試算データはあるのですが、気が向いたら載せようと思います。しばらくは6カ年平均です。