まだ多少、出願期間の残っている学校もありますが、概ね人数は定まったのではないかなと思います。
事前に目されていた通り、難関校では全体的に志願者が減りました。
現時点で増加(微増)と言えるのは筑駒(+5%)、駒東(+5%)、早稲田(+4%)といった各校ですね。女子学院(+1%)は増えたにカウントして良いのでしょうか……?
麻布や武蔵、海城などは10%程度の減少ですし、早大学院もそれくらいの減少幅です。筑波大附属の減少幅も中々大きいですね。
栄光は15%減といった感じですし、聖光や浅野も締め切りまで多少日が残ってるとはいえ前年並みといった様子ではなさそうです。
反対に、開成は事前に予想されていたほどの減り方ではありませんでした。桜蔭も6%程度の減少に留まっています。
というわけで、数字を並べるだけというのも芸がないので2月1日の中で出願人数の男子難関校変化を出してみます。
開成:-30
麻布:-92
武蔵:-55
駒東:+33
海城:-64
渋渋:+15
早稲田:+25
早実:+52
早大学院:-49
計:-167(人)
出願確定までもう少しだけ日数があるとはいえ、減少自体は間違いなさそうです。
ただ、上記各校の昨年度出願総数が5799人なのでたかだか3%弱の変化。首都圏中学受験生全体の人数変化に比べれば少々変化が大きいかもしれませんが、誤差の範囲ではないでしょうか。
増減の特徴を見ると偏差値にしてなんとなく1~2ポイントくらいずつ下方スライドさせていくと変化の人数が合う気がします。ただ上記以外の学校(中堅校)では出願人数が増えている……というわけでもないので間違っている気もします。
麻布と武蔵の減少はまあ納得です。去年は入学偏差値の割に出口実績が良くなかったなと見られていればこんな感じでしょう。麻布はその意味で人気の波の範囲でしかないと思いますが、武蔵は今年辺りから数年間の進学実績がこの変化を左右するはずです。
海城は近年の新築人気が早稲田に流れたような印象ですね。
その割に早稲田は思ったより伸びなかったな……と思うと同時に、駒東が意外に増えませんでした。この1年間、増える増えると言われていたような覚えがあるのですが、蓋を開けてみればこんなもんですね。
開成にはそういった流れというものが見られません。不動の王者というものはこういうものなのでしょう。