RNAプラザ 東百合丘

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大学入試講評1

大学の合格発表、特に東大の高校別合格実績が大半出揃いました。

開成、麻布、駒東をはじめとした都内男子校の不調に比して聖光、浅野といった神奈川勢や各県公立校のコントラストが目立ちますね。

駒東に関しては入学当初からこの学年は怪しそうだと囁かれていたので高3の結果はまあ納得なのですが、不思議なのは浪人。ポツポツと増えて7名ではありますが、ここ20年近くは10名を切ったことがありません。少なくとも、このままの数字であれば30年以上見て最も少ない人数になることは間違いないです。

京大、一橋、東工などは現浪ともにまあ誤差の範囲かな……という人数です。国公立医学部が増えて東大が減る、というパターンでもなさそうです。こちらも例年の、やや少ない方。ここでも浪人生が極端に少なく、東大と合わせて「志望者は去年の現役時にほとんど受かってしまって浪人に残っていなかった」という見方をするには些か数字が乖離しているような気がします。

 

さて、各公立校について。

翠嵐は昨年通りで良好な結果を残しています。都立日比谷や埼玉県立浦和も近年最大級の調子です。浦和高校は最近ニューストピックに挙がっていましたね。

早稲田、浅野、渋渋などもじりじり数字を伸ばしていて、勢いを感じます。最も飛躍したのは市川(千葉県)でしょうか。入試環境が変われば合格実績も一変するという象徴という様相です。学芸大附属も近年続いた暴落の反転が起き、歯止めを期待できそうな雰囲気を出しています。

今年は公立校が強かったという点では、栃木県立宇都宮や千葉県立船橋などの各県トップ校で昨年より大幅に結果が良かった高校が多く、昨年と同程度は数多くとも減少があまり見られなかったという辺りにポイントがありそうです。

東大では時折起こることではあるのですが、公立校の受験生とマッチした入試問題になることがあります。大概の場合は理数科目の易化です。

なので、大まかな傾向だけであれば入試日には、つまり2月中には大体予想がつくといわれています。統計規模での動きは分かりやすくて良いですね。