RNAプラザ 東百合丘

新百合ヶ丘・たまプラーザ地域の中間くらいに位置する学習塾の塾長ブログ

思考トレーニング

この時期は花粉症が大変、というのは多くの人に共通するところだと思いますが、自分の場合は例年2月の中旬には症状が強くなっているので、大学受験のシーズンは大変でした。前期であっても国立の試験日程は花粉症で明暗を分けてしまう受験生もいるのではないか、と常々思っています。逆に中学受験のシーズンは基本的に花粉症の直前期ですから、そこだけ見れば大学入試日程を前倒しするのも良いんじゃないかと思ってしまいます。

とはいえ安易にそういうことをすれば別の問題でややこしくなりますね。何かを変えるときは大概の場合、多数の条件を並行して考えなければならなくなりますが、そういった工程を複雑な思考と捉えれば良いのだと思います。いわゆる難問、複雑な問題を解くにあたり必要とされる能力で主要なものの1つがこのタイプの"複雑な思考"、つまりどれだけ並行して思考できるかというものになります。

別に全くの同時に思考できなければならないわけではなく、ある問いを受けて解を出すまでの間にいくつ並行できるかという区分になりますから、ある瞬間に思考できる事柄自体は1つで良いわけです。それをどうやって擬似的に複数の並行という形に直せるかというテクニックを身につけるのがいわば"見えない学力"であって、短期的には点数や成績に直結しない地力の類いを磨くことにほかならないわけですね。

 

ところで、浅野が入学定員の削減を決定したというニュースがありました。270名中の30名を削減ですから、今後の一学年は240名です。個人的には馴染み深い人数です。

何かが大きく変動するには規模が小さく、影響が波及していくことはないだろうと思われますが、この決定をした人たちが見据えている先はどんなものでしょうか。直接本心を聞くことはできないのでふわっとした想像でしか物を考えることが出来ませんが……もしかしたら栄光かな?という気はしています。流れによっては不可能ではないので、もしかしたら何某かの数字が追いつく日も来るかもしれません。

意思決定というものはただ1つの要素のみで行われるわけではありませんが、説明にあたっては1つに絞った方がよく通ります。やり過ぎると陰謀論じみた話になってしまうので妥当な範囲内での、意思決定の理由というものを考察するのは良い思考トレーニングになると思っています。