RNAプラザ 東百合丘

新百合ヶ丘・たまプラーザ地域の中間くらいに位置する学習塾の塾長ブログ

学歴ロンダリング?

学歴ロンダリングとはつまるところ、○○大学卒という肩書を一般的な方法とは別に手に入れる方法です。ロンダリングというとあまり良い印象はないと思いますが、俗称としてそう呼ばれているのでそう表記します。その印象通り、あまり良い意味で使われてはいません。

……が、それでもある程度有効であるのは間違いなく、かつてはそこそこ用いられていた手段でもあるわけです。

大別して二種類ありますが、片方のやってることは大学の付属校に入るのと本質的に何も変わりません。より簡単に、あるいは確実にブランドのある大学へ入ろうとする手段です。

というわけでその2種を列挙すると

1.短大ルート

2.大学院ルート

この2つがあります。

ロンダリングという語彙をどちらの意味で使っているかは人によるようなので(所属集団で傾向が違うようです)どちらが正規の用法かという議論は、たぶん意義がないでしょう。

 

まずは大学院ルートですが、こちらは大学の学部4年間の次にある大学院修士課程でよりハイブランドな大学へ進学してしまおうという戦略です。例えば早稲田大学から東大大学院に進んで東大卒を名乗るようなものです。

実際のところ、高校から東大に入るよりは東大大学院に入る方が少しだけ簡単だといわれています。過去の事例では日東駒専級の大学から東大大学院に進んだ人もいます(塾長の知人でしたので、噂話ではなく確実に存在する話です)

社会に出るのが2年間遅くなり、その間の学費追加はあるものの一般的には初任給も上がり待遇も少し良くなるといわれています。

そのため1年間浪人するよりは2年間の院生生活を選んだ方がお得かもしれない、という計算が働く人もいるかもしれません。

 

一方の短大ルートですが、こちらは近年急速に選択肢が縮小しています。

仕組みとしては高校からまず短大に進学し、短大卒業と共に4年制大学へと編入する形です。

これはペーパーテスト的な学力を(名門大学での一般入試に比べ)必要としない手段になりますが、短大在学中にある程度真面目に暮らせることが要求されます。しかし、優等生的な水準までは必要とされないので間違いなく受験より簡単です。

とは言え、以前は複数の名門私大、それもMARCH級を含むルートがあったのですが、今ではほとんど消滅しました。男子に至っては日大が精々でしょうか。

 

学歴ロンダリングは必ずしも上記のやり方に限りませんし具体的な話を書くとキリがないのですが、有名所を採り上げました。考え方としての参考になれば幸いです。